
アメリカ駐在も3年目くらいになると、渡米直後とは生活がかなり変わってきます。
最初の1年は、
- 英語での仕事についていく
- 家や車など生活環境を整える
- 子どもの学校に慣れる
- アメリカでの買い物や支払いに慣れる
といったことで精いっぱいだった方も多いのではないでしょうか。
ところが2年、3年と生活していると、少しずつ余裕が出てきます。
すると今度は、
「せっかくアメリカに住んでいるんだから、家族でいろいろな場所へ旅行したい」
と思うようになります。
ニューヨーク、フロリダ、グランドキャニオン、イエローストーン、ハワイ、カリフォルニア……。
日本から行けばかなり大掛かりな旅行になる場所でも、アメリカ駐在中なら比較的気軽に行けます。
我が家でも駐在生活に慣れてからは、旅行する機会がかなり増えました。
ただし、そこで気になってくるのが旅行費です。
航空券、ホテル、レンタカー、食事、観光費。
家族旅行となれば、1回で数千ドルかかることも珍しくありません。
そこで活用したいのが、
アメリカのクレジットカードで貯まったポイントやマイルです。
アメリカは日本以上にクレジットカードの特典が充実しており、普段の生活費をカードで支払っているだけでも、かなりのポイントが貯まります。
しかし大切なのは、
「ポイントをたくさん貯めること」ではありません。
ポイントを上手に使って、
家族で楽しめる旅行を、無理のない予算で実現すること
です。
この記事では、アメリカ駐在生活に慣れてきた家族向けに、クレジットカードのポイントを旅行へ活用する考え方を、私自身の駐在経験も交えながら紹介します。
アメリカ駐在3年目はクレジットカードを見直すタイミング
渡米直後は、そもそもクレジットカードを自由に選べないことがあります。
アメリカではクレジットヒストリーが重要だからです。
駐在直後は信用履歴がほとんどないため、まずはJAL USA CARDやANA CARD U.S.A.など、日本人向けのカードからスタートした方も多いと思います。
しかし数年間、
- クレジットカードを利用する
- 毎月きちんと支払う
- SSNに信用履歴を積み上げる
といったことを続けていると、状況は変わります。
駐在3年目くらいになると、カードの選択肢もかなり増えている可能性があります。
そこで一度考えてほしいのが、
「今持っているカードは、今の生活に合っているのか?」
ということです。
渡米直後に必要だったカードと、家族旅行を楽しむ余裕が出てきた3年目以降に欲しいカードは、必ずしも同じではありません。

クレジットカードは「還元率」だけで選ばない
カードを調べ始めると、
「このカードは3倍ポイント」
「このカードならホテルで5倍」
「入会すると○万ポイント」
といった数字が目に入ります。
もちろん還元率は重要です。
しかし、数字だけを追いかけるとカード選びがどんどん複雑になります。
例えば、
「スーパーはこのカード」
「レストランはこのカード」
「ガソリンはこのカード」
「ホテルはこのカード」
と使い分けていけば、理論上はポイントを最大化できるかもしれません。
でも、それを毎回考えるのは結構大変です。
私が重要だと思うのは、
ポイントを最大化することではなく、生活を複雑にせずに旅行費を下げること。
特に家族帯同の駐在員なら、クレジットカードのために生活する必要はありません。
カードはあくまで、
家族の体験を豊かにするための道具
として考えるのがおすすめです。
駐在家族なら「何にポイントを使うか」を先に決める
クレジットカード選びというと、
「どのカードが一番貯まるか?」
から考えがちです。
でも私は逆だと思います。
まず、
「貯めたポイントを何に使いたいのか?」
を考えます。
例えば家族旅行なら、
- 航空券
- ホテル
- レンタカー
- ラウンジ
- 現地での支払い
などがあります。
特に大きいのは航空券とホテルです。
4人家族なら、1人300ドルの航空券でも往復で1,200ドル。
ホテルが1泊200ドルで3泊すれば600ドルです。
これだけで1,800ドル。
さらにレンタカーや食事代が加わります。
だからこそ、航空券やホテルをポイントでカバーできると、家族旅行全体の負担が大きく変わります。
ポイントは「貯める」より「使う」方が難しい
意外かもしれませんが、クレジットカードのポイントは貯めるよりも使う方が難しいです。
普段の買い物をカード払いにすれば、ポイントは自然に増えていきます。
問題は、
そのポイントをどう使うか。
例えば10万ポイント持っていても、使い方が分からず何年も放置していたら、家族にとっての価値はゼロです。
反対に、その10万ポイントを航空券やホテルへ上手に交換できれば、
「今年は予算的に無理かな」
と思っていた旅行に行けるかもしれません。
だから私は、ポイント残高を見るときに、
「何ポイントあるか」ではなく、「これで家族に何ができるか」
と考えるのがおすすめだと思っています。
家族旅行で効果が大きいのは航空券
特に家族旅行でポイントの効果を感じやすいのが航空券です。
1人なら航空券が多少高くても大きな問題にはならないかもしれません。
しかし、家族3人、4人となると話は別です。
1人400ドルなら、
4人で1,600ドル。
旅行するたびにこれだけ必要になります。
そこでマイルやポイントを使って航空券代の一部でもカバーできれば、旅行費を大きく抑えられます。
浮いたお金を、
- 少し良いホテル
- 現地のレストラン
- 子どものアクティビティ
- 次の旅行
などに回すこともできます。
これが、私が考えるクレジットカードポイントの一番良い使い方です。
「得した金額」ではなく、「できるようになった体験」を見る。
この考え方が重要です。
ホテルポイントも家族旅行との相性がいい
もう一つ活用しやすいのがホテルです。
アメリカ国内を旅行すると、ホテル代もかなり大きな支出になります。
特に、
- 夏休み
- Thanksgiving
- Christmas
- Spring Break
などの旅行シーズンは、ホテル料金が高くなることがあります。
そこでホテルポイントを利用できれば、宿泊費を抑えられます。
例えば3泊のうち2泊をポイント、残り1泊を現金で支払うだけでも旅行費はかなり変わります。
家族旅行の場合、
「全部無料にする」必要はありません。
旅行費全体の中で一番負担が大きいところにポイントを使う。
それだけでも十分です。
カード特典も忘れずに確認する
ポイントだけでなく、クレジットカードそのものについている特典も確認しておきましょう。
カードによっては、
- 空港ラウンジ
- ホテルクレジット
- 旅行関連クレジット
- レンタカー関連特典
- 旅行保険
などがあります。
こうした特典を普段の旅行で自然に使えるのであれば、年会費が高いカードでも十分価値があります。
逆に、
「特典を使わないと年会費の元が取れない」
というカードなら、無理に持つ必要はありません。
重要なのは、
自分たちの旅行スタイルで自然に使えるかどうか
です。

年会費が高いカード=損とは限らない
駐在員の中には、
「FIREや資産形成を考えるなら、年会費無料カードだけでいいのでは?」
と思う方もいるでしょう。
必ずしもそうとは限りません。
例えば年会費が高くても、
- 毎年使うホテル特典
- 航空券関連のクレジット
- 空港ラウンジ
- レンタカー関連特典
などを普段の生活で使えるなら、結果的に得になることがあります。
判断基準はシンプルです。
「このカードがなくても同じお金を払っていたか?」
です。
旅行しないのにホテル特典を使うために旅行するなら、本末転倒です。
一方で、もともと年3~4回家族旅行をする家庭が、カード特典でホテル代や航空券代を減らせるのであれば価値があります。
ポイントのために無駄遣いしない
これは非常に重要です。
アメリカのクレジットカードでは、大きな入会特典が設定されていることがあります。
すると、
「あと500ドル使えばボーナスがもらえる」
と考えて、必要のないものまで買いたくなります。
しかし、
ポイントをもらうために支出が増えたら意味がありません。
普段予定していた支出をカードに集約して、その結果としてポイントが貯まる。
この順番を崩さないことが大切です。
カードを増やしすぎない
アメリカでは魅力的なカードが多いため、調べ始めると何枚も欲しくなります。
しかし、家族で使うカードはシンプルな方が管理しやすいです。
例えば、
メインカード+旅行用カード
くらいでも十分です。
メインカードで、
- 食費
- ガソリン
- 日用品
- 外食
などの日常支出をまとめる。
旅行用カードでは、
- 航空券
- ホテル
- レンタカー
などを支払う。
これくらいなら家族でも管理しやすく、ポイントも分散しにくくなります。
FIREと家族旅行は両立できる
資産形成をしていると、
「旅行にお金を使うのはもったいない」
と考えてしまうことがあります。
しかし私は、必ずしもそうではないと思います。
アメリカ駐在は永遠には続きません。
帰国してから、
「せっかくアメリカに7年間いたのに、もっと旅行しておけばよかった」
と思っても、その時間は戻ってきません。
だからこそ、
使うところと、抑えるところを分ける
ことが大切です。
無駄な支出は減らす。
資産形成も続ける。
その一方で、クレジットカードのポイントや特典を利用して、家族との旅行も楽しむ。
これなら、
「貯める」と「楽しむ」を両立できます。
駐在中にしかできない旅行を優先する
旅行先を選ぶときにも、一つ基準を持っておくといいと思います。
それは、
「日本へ帰国してからでも簡単に行けるか?」
です。
アメリカ国内や中南米には、日本からだと時間も費用もかかる場所がたくさんあります。
駐在中なら比較的アクセスしやすい。
であれば、そうした場所を優先するのも一つの考え方です。
ポイントを貯めることそのものを目的にするのではなく、
期間限定のアメリカ駐在生活を最大限楽しむためにポイントを使う。
私はこの考え方の方が、駐在家族には合っていると思います。
まとめ|ポイントの価値は「家族の体験」に変えて初めて生まれる
アメリカ駐在生活に慣れてくると、クレジットカードは単なる支払い手段ではなくなります。
普段の生活費でポイントを貯め、そのポイントを、
- 航空券
- ホテル
- レンタカー
- 旅行関連特典
などに利用すれば、家族旅行の負担を減らすことができます。
ただし、ポイントを最大化することが目的になってはいけません。
カードを何枚も作ったり、ポイントのために余計な買い物をしたりする必要もありません。
大切なのは、
「自分たち家族が行きたい場所へ、無理のない予算で行くためにカードを使う」
ことです。
アメリカ駐在は数年間という限られた時間です。
資産形成も大切。
貯金も大切。
でも、子どもと一緒にアメリカ各地を旅行できる時間も、同じくらい貴重です。
だから私は、
ポイントを貯め込むより、家族の思い出に変える
ことをおすすめします。
帰国するときに、
「ポイントが30万残っている」
より、
「ポイントを使って家族でいろいろな場所へ行けた」
と思える方が、駐在生活としてはずっと価値があるのではないでしょうか。
クレジットカードを「お得になる道具」ではなく、
アメリカ駐在という限られた時間を、家族で最大限楽しむための道具
として使ってみてください。





