
「単語も文法もそれなりに分かるのに、英語が聞き取れない」
「会議や電話になると、急に何を言っているのか分からなくなる」
アメリカ駐在中の日本人から、最も多く聞く悩みが英語リスニングです。
私自身も、駐在前は
- TOEICはそこそこ
- 英文は読める
- 文法問題も解ける
それなのに、実際の英語がまったく聞き取れない状態でした。
そして、駐在して数年経ってから気づいたのが、
駐在員の英語リスニングが伸びない本当の原因は
「リスニング量」ではなく「発音」だった
という事実です。
多くの駐在員が勘違いしているリスニング対策
英語が聞き取れないと、多くの人がこう考えます。
- とにかく英語をたくさん聞けばいい
- 海外ドラマや映画を見れば慣れる
- 現地に住めば自然と聞こえるようになる
しかし、これは半分正解で、半分間違いです。
なぜなら――
👉 自分が認識できない音は、何回聞いても聞き取れないからです。
リスニングは「音のパズル」
英語のリスニングは、実はとてもシンプルで、
「聞こえた音」を、脳内の音データと照合している作業
です。
ところが日本人駐在員の多くは、
- カタカナ英語で単語を覚えている
- 正しい発音を知らない
- 音の変化(リンキング・弱形)を理解していない
という状態で英語を聞いています。
つまり、
存在しない音でリスニングしようとしている
のです。
これでは、いくら英語を聞いても聞き取れるようにはなりません。
発音を知らないと、こうなる
例えば、次の英語。
What are you going to do?
多くの人は、頭の中でこう認識しています。
ワット・アー・ユー・ゴーイング・トゥ・ドゥ?
でも実際の英語は、
ワラユゴナドゥ?
に近い音で話されています。
このとき、
- 自分の中に「ゴナ(gonna)」という音の知識がない
- are / to が弱くなることを知らない
と、完全に別の音として聞こえてしまうのです。
なぜ駐在員ほど発音が重要なのか
駐在員の英語環境には、次の特徴があります。
- 会議・電話・雑談など「生英語」が多い
- 相手はゆっくり話してくれない
- 聞き返す回数に限界がある
つまり、
一発で音を認識できないと、会話が止まる
環境です。
だからこそ、
発音=英語を聞き取るための土台になります。
リスニング力を伸ばす正しい順番
多くの人が逆の順番で勉強しています。
❌ よくある失敗ルート
大量に聞く → 分からない → 挫折
✅ 正しいリスニング強化ルート
① 発音を理解する
② 音の変化を知る
③ 短い音声で確認
④ 少しずつ量を増やす
特に①と②を飛ばすと、
どれだけ聞いても「聞こえない状態」が続きます。
駐在員が最低限おさえるべき発音ポイント
すべて完璧にする必要はありません。
まずはこの3つだけでOKです。
① 英語の母音・子音の基本
- LとR
- BとV
- THの音
👉 ここが曖昧だと、単語そのものが別物に聞こえます。
② 音のつながり(リンキング)
- get it → ゲリッ
- pick up → ピカップ
👉 単語単体で覚えていると聞き取れません。
③ 弱くなる音(弱形)
- to / of / are / a
👉 会話ではほぼ聞こえないのが普通です。
発音を意識し始めてから起きた変化(実体験)
私自身、発音を意識して学習し始めてから、
- 「音として」英語が入ってくる
- 聞き返す回数が激減
- 電話英語のストレスが大幅に減少
という変化がありました。
英語が急にペラペラになったわけではありません。
でも、
「何を言っているか分からない恐怖」
が確実に減りました。
これは駐在員にとって、かなり大きな変化です。
まとめ|リスニングが伸びない原因は努力不足ではない
英語のリスニングが伸びないと、
- 自分は語学が苦手
- センスがない
- 年齢的に無理
と思ってしまいがちです。
でも実際は、
「発音を知らないまま聞いている」だけ
というケースがほとんどです。
もし今、
- 英語を聞いても意味が取れない
- 何年海外にいても変わらない
- リスニングに苦手意識がある
のであれば、
まずは発音から見直すことを強くおすすめします。
それだけで、英語の世界が一気に「音」としてつながり始めます。


