
「アメリカ駐在って正直うらやましいけど、ちょっとウザいよね。」
これは、多くの駐在経験者が一度は感じたことのある空気感ではないでしょうか。
実際、悪気はなくても、帰国時に友人との距離を感じたり、「なんとなくよそよそしい」と思われている気がしたりすることがあります。
事実、私自身もアメリカ駐在を経験し、日本へ一時帰国するたびにかなり気を使っていました。
久しぶりに会う友人との時間は楽しいはずなのに、「これって自慢に聞こえていないかな?」と無意識に言葉を選んでいたのを覚えています。
ではなぜ、海外駐在は“自慢っぽい”“うざい”と思われてしまうのでしょうか?
今回は、その理由をリアルな視点で解説します。
① 一時帰国のとき、なぜか友達から距離を感じる
駐在していると、自分では変わっていないつもりでも、環境は大きく変わっています。
- 海外で働いている
- 日本とは違う生活をしている
- 給与体系も違う
こうした背景があるだけで、「すごい人」「遠い存在」と見られることがあります。
さらに、日本で働いている友人からすると、
「アメリカで働いている=エリート」
「収入も高そう」
というイメージを持たれやすいもの。
その結果、相手が勝手に壁を作ってしまうケースも少なくありません。
👉 対策:自分から“普通の話”をする
仕事の話よりも、共通の話題を増やすだけで距離は一気に縮まります。
② 中途半端に英語を使ってしまう
これは駐在あるあるです。
- 「アジェンダ」
- 「FYI」
- 「ASAP」
気づけば日本語の会話に英語が混ざってしまう。
本人にとっては日常なので違和感がありませんが、聞いている側からすると、
「ちょっとカッコつけてる?」
と感じてしまうことも。
特に注意したいのは、無意識に出ているパターン。
👉 対策:日本では“完全日本語モード”に切り替える
これだけで印象はかなり変わります。
③ 発音が良くなっている(悪気ゼロでも目立つ)
長く海外にいると、発音は自然に変わります。
しかし、日本語の中に突然ネイティブっぽい英語が出てくると、周囲は少し驚きます。
悪いことではありません。むしろ努力の証です。
ただ、人によってはこれを「見せている」と受け取る場合もあります。
👉 対策:必要以上に英語を披露しない
聞かれたときだけ話すくらいがちょうどいいです。
④ 旅行などの“キラキラ話”が自慢に聞こえる
アメリカ駐在の魅力のひとつは、旅行のしやすさ。
- 週末に別の州へ
- 長期休暇で南米へ
- WDWやディズニークルーズが身近に
どれも貴重な経験です。
しかし、聞く側の状況によっては、
「いいなぁ…(でもちょっとマウントっぽい)」
と感じさせてしまうことがあります。
特に、日本で忙しく働いている友人ほど、そのギャップを強く感じる傾向があります。
👉 対策:体験より“失敗談”を話す
人は成功談より失敗談に親近感を持ちます。
⑤ 給料が上がり、余裕があると思われる
駐在員=高収入。
このイメージはかなり強いです。
実際、
- 手当が出る
- 家賃補助がある
- 税制が違う
など、日本よりも生活に余裕があるケースも多いでしょう。
ただ、この話題はかなりデリケート。
自分では何も言っていなくても、「余裕がありそう」と思われるだけで距離ができることがあります。
👉 対策:お金の話は自分からしない
これが一番無難です。
⑥ SNSで毎日の出来事を投稿している
海外生活は珍しいことの連続。
- おしゃれな街並み
- ダイナミックな自然
- 海外ならではのイベント
つい発信したくなる気持ちはよく分かります。
ただ、見る側の心理は少し違います。
最初は楽しく見ていても、頻度が高すぎると、
「また海外アピール?」
と思われることも。
👉 対策:投稿頻度を少しだけ落とす
“たまに見るから面白い”のがSNSです。
実は一番の原因:嫉妬ではなく「距離感」
ここまで読むと、「結局、嫉妬されているだけでは?」と思うかもしれません。
しかし多くの場合、それは少し違います。
本当の原因はシンプル。
環境が変わると、人間関係の距離も変わる。
それだけです。
だからこそ、私も一時帰国のたびにかなり気を使っていました。
- 自分から自慢話をしない
- 相手の話をしっかり聞く
- 日本にいた頃と同じテンションで接する
これだけで、関係性は驚くほどスムーズになります。
まとめ:アメリカ駐在はすごい。でも“すごさ”は出さない方がいい
アメリカ駐在は、誰でも経験できるものではありません。間違いなく貴重な機会です。
ただ、その価値を自分で強調する必要はありません。
本当に魅力的な人は、すごい環境にいても自然体です。
もし「ウザいと思われているかも…」と感じたら、それはむしろ周囲を気遣える証拠。
少しだけ伝え方を意識すれば、人間関係はもっと楽になります。
海外でも、日本でも。
どちらでも心地よく過ごせる距離感を大切にしたいですね。





