英語が聞き取れずに電話を切られた話(アメリカ駐在1年目)

はじめに|今でも忘れられない一本の電話

アメリカ駐在1年目。
英語ができないなりに、仕事も生活も「何とかなるだろう」と思い始めていた頃でした。

メールは翻訳ツールを使えば何とかなる。
対面の会話も、相手がゆっくり話してくれれば意外と通じる。

そんな根拠のない自信を、
一瞬で打ち砕かれた出来事があります。

それが、
英語が聞き取れずに電話を切られた経験です。


当時の私の英語レベル

まず前提として、当時の英語力はこんな感じでした。

  • TOEIC:420点
  • リスニング:ほぼ聞き取れない
  • スピーキング:単語を並べるレベル
  • 電話英語:経験ほぼゼロ

正直に言うと、

「英語は苦手だけど、現地に住んでれば何とかなる」

と思っていました。

今思えば、
この考えが一番危険でした。


問題の電話は突然かかってきた

ある平日の昼間、
オフィスで仕事をしていると、突然電話が鳴りました。

ディスプレイには、
見慣れないアメリカの電話番号。

「現地の業者かな?」
「取らないわけにもいかないな…」

そう思って、意を決して電話を取りました。


最初の一言から、もう分からない

相手が話し始めた瞬間、
頭が真っ白になりました。

  • 早い
  • 音がつながって聞こえる
  • 単語の切れ目が分からない

「Hello…?」
「Sorry…?」

何度か相槌を打ちましたが、
相手は止まらずに話し続けます。


「聞き返す」ことすらできなかった

本来なら、

  • Could you say that again?
  • Could you speak more slowly?

と言えばいい。

でも当時の私は、

  • フレーズがとっさに出てこない
  • 緊張で頭が回らない

完全にフリーズ状態でした。

沈黙が続き、
相手の声もだんだん不機嫌になっていくのが分かります。


そして、最悪の瞬間が来た

しばらくして、相手が一言。

“Okay… never mind.”

次の瞬間、
プツッという音とともに電話が切れました。

こちらが切ったのではありません。
相手から切られたのです。


正直、かなりショックだった

電話を置いたあと、
しばらく何も手につきませんでした。

  • 悔しい
  • 情けない
  • 恥ずかしい

「仕事以前に、
人としてちゃんと会話もできないのか…」

そんな気持ちになりました。


この出来事で初めて気づいたこと

この電話がきっかけで、
はっきり分かったことがあります。

👉 英語は「なんとなく慣れる」ものではない

特に電話英語は、

  • 表情が見えない
  • ジェスチャーも使えない
  • 音だけが頼り

つまり、
ごまかしが一切効かない世界です。


なぜ電話だと、特に聞き取れないのか

あとから冷静に分析すると、理由は明確でした。

  • 英語の音を正しく知らない
  • 発音とスペルが結びついていない
  • 文の構造を理解する余裕がない

つまり、

「聞こえない」のではなく
「理解する準備ができていなかった」

のです。


この経験が、英語学習の方向性を変えた

それまでの私は、

  • とにかく英語を聞く
  • とにかく英語を話そうとする

という、根性論的な学習をしていました。

でもこの電話以降、考え方を変えました。


私が最初にやり直したこと

私が最初にやったのは、意外かもしれませんが、

👉 文法と発音をゼロからやり直すこと

でした。

  • 中学レベルの文法
  • 主語と動詞の関係
  • 英語の音のルール

「話す」「聞く」の前に、
英語の仕組みを理解することを優先しました。


すぐに電話が怖くなくなったわけではない

正直に言うと、

  • すぐ聞き取れるようになった
  • すぐ電話対応できるようになった

わけではありません。

でも、

  • 相手が何を言おうとしているか
  • どこが聞き取れなかったのか

が、少しずつ分かるようになってきました。

これだけで、
電話への恐怖はかなり減りました。


今、当時の自分に伝えたいこと

もしアメリカ駐在1年目の自分に声をかけられるなら、
こう言います。

「英語ができないのは恥じゃない。
でも、分からないまま放置するのは危険だ。」


同じ経験をしている人へ

もし今あなたが、

  • 電話が怖い
  • 聞き取れずにパニックになる
  • 英語に自信が持てない

そんな状態なら、
それは能力の問題ではありません

👉 準備不足なだけです。


まとめ|電話を切られた経験は、今では財産

あのとき電話を切られたのは、
本当に悔しかったです。

でも今振り返ると、

  • 英語学習の方向性を修正できた
  • 自分の課題を正確に把握できた

という意味で、
とても大きな転機でした。

アメリカ駐在中、
英語でつらい思いをすることは誰にでもあります。

でもその経験は、
必ず次につながります。


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