
「駐在員なんだから英語くらいできて当たり前」
「海外に行けば自然と英語は話せるようになる」
アメリカに駐在する前、私もそう思っていました。
でも実際に駐在生活を経験してみて、今はこう思っています。
駐在員が英語をあきらめる選択肢は、全然あり。
今日はその理由を、少し本音で書いてみます。
英語ができない=駐在失格、ではない
まず前提として、これははっきり言えます。
英語ができなくても、駐在員として評価される人はいます。
なぜなら、駐在員に求められているのは
「英語力」そのものではないからです。
多くの場合、求められているのは以下のような役割です。
- 日本本社と現地の橋渡し
- 技術・品質・進捗の管理
- 意思決定と責任の所在になること
- 日本的な仕事の進め方を持ち込むこと
これらは英語がペラペラであることとイコールではありません。
極端な話、
英語が流暢でも仕事が回せない人より、
英語は苦手でも「要点を押さえて判断できる人」の方が重宝されます。
英語ができないストレスは想像以上に大きい
駐在生活で一番メンタルを削られるのは、実は英語です。
- 会議で何を言っているか分からない
- 電話が鳴るだけで緊張する
- 雑談に入れず孤立感を感じる
- 「聞き返す自分」が情けなくなる
これが毎日続くと、
英語=ストレスの原因になってしまいます。
本来、駐在生活は
- 家族との海外生活
- 文化の違いを楽しむ
- キャリアの幅を広げる
といったポジティブな面も多いはずなのに、
英語のせいで「しんどい記憶」だけが残ってしまう人も少なくありません。
「英語をあきらめる」の正体は、期待を下げること
ここで言う「あきらめる」は、
何もしないという意味ではありません。
正確には、
「ネイティブレベルを目指すのをやめる」
「完璧を求めるのをやめる」
という意味です。
多くの駐在員が苦しむのは、
- 発音が悪いと恥ずかしい
- 文法を間違えたらどうしよう
- スムーズに話せない自分が嫌
という過剰な自己期待です。
これを一度手放すだけで、かなり楽になります。
英語を「道具」と割り切ると楽になる
英語は目的ではなく、あくまで道具です。
- 必要最低限、伝わればOK
- 分からなければ聞き返せばいい
- メールや資料は時間をかけて作ればいい
実際、現地のネイティブ同士でも
- 聞き返す
- 言い直す
- 勘違いする
なんて日常茶飯事です。
完璧な英語を話そうとするのは、日本人だけというケースも多いです。
それでも英語を少しだけ続けるなら「一点集中」
もし英語を完全にやめるのは抵抗があるなら、
おすすめなのはこれです。
👉 全部やろうとしない
- 文法・単語・リスニング・スピーキング
- TOEIC・英会話・発音・シャドーイング
これを全部やるのは無理です。
駐在員なら、
- 電話が苦手 → 電話表現だけ
- 会議がつらい → 会議フレーズだけ
- 雑談が苦痛 → 定型フレーズだけ
一番困っている一点だけに集中する方が、
結果的に英語は「使える」ようになります。
英語をあきらめても、駐在生活は成立する
実際、私の周りにも
- 英語は最低限
- 通訳や同僚をうまく使う
- 資料は日本語で作る
というスタイルで、
問題なく駐在生活を終えた人はたくさんいます。
大切なのは、
- 仕事が回っているか
- 家族が安定しているか
- 自分が消耗しすぎていないか
です。
まとめ|英語をあきらめるのは「逃げ」ではない
- 駐在員が英語をあきらめるのはあり
- 完璧を目指さないだけで、かなり楽になる
- 英語は目的ではなく道具
- 自分と家族を守る選択も立派な判断
英語ができない自分を責めるより、
駐在生活をどう乗り切るかにエネルギーを使った方がいい。
そう思えるようになっただけでも、
駐在生活はずっと楽になります。


